コーネル・デュプリー、彼のギターも半端なくエロイ。

コーネル・デュプリーは20才でキング・カーティスのバンド「ザ・キングピンズ」のメンバーとなったが彼が射殺されてしまったため、アリサ・フランクリンのバンドやアトランティックのセッション・ギタリストとして膨大な数のレコーディングに参加している。

1976年にstuffを結成して一躍脚光を浴びた後、スティーヴ・ギャッドとのギャッド・ギャングを経てその間にも

数枚のソロ・アルバムをリリースしている。


今日はコーネル・デュプリーが1974年にリリースした1stソロ・アルバム「Teasin'」を紹介したい。

Blues Power


アルバムはキング・カーティスのバンド「ザ・キングピンズ」以来の盟友、リチャード・ティー、チャック・レイニー、

バーナード・パーディ、ラルフ・マクドナルド達がバック・メンバーとして参加している。


Produced by Mark Meyerson & Michael Cuscuna


Cornell Dupree(g)
Richard Tee(key on 1,2,3,5,7,8)
Chuck Rainey(b)
Bernard Purdie(dr)
Ralph MacDonald(per)
Paul Griffin(key on 4)
George Stubbs(key on 6)
Joe Farrell(sax)
David Newman(sax)
Seldon Powell(sax)
Trevor Koehler(sax)
Jon Faddis(tr)
Joe Newman(tr)
Ernie Royal(tr)
Garnett Brown(trombone)


stuffで注目された事からフュージョン・ギタリストと言う印象があるかもしれないが、経歴からわかる通り彼の

ルーツはR&Bでありそのスタイルは思いっきりブルージーだ。


ピックを使わない指弾きから生み出される独特のフレーズは一聴すると真似出来そうに思えてしまうのだが、

意表をつくチョーキング、微妙にリズムをずらしながら小節の最後に帳尻を合わせる間の取り方、へんてこりんな和音の交え方など彼の微妙なニュアンスは意外と真似が出来ない。


まずはM-1のタイトル曲Teasin'


ファンキーなミディアム・ナンバーでイントロのコーネル・デュプリーのギターとチャック・レイニーのちゃかぽこベースがめちゃかっこいい。


後半2分35秒あたりのギター・ソロの入り方は「えっ、こんなんあり?」って感じで普通のギタリストではちょっと思いつかないようなフレーズとタイミングだ。


続いてM-4のシャッフルのブルースFeel All RIGHT


この曲以外にもM-7の Okie Dokie Stomp、M-8のPlain Ol' Bluesなど8曲中3曲がブルース・ナンバー。


後半のスリリングでエモーショナルなスクゥイーズ・ブルース・ギターは必聴!


改めてこのアルバムを聴きなおして、学生時代このアルバムからギターのフレーズのネタをいかに沢山もらったかを思い出した。


Teasin’/Cornell Dupree

1. Teasin'
2. Blue Nocturne
3. Jamaican Lady
4. Feel All RIGHT
5. How Long Will It Last
6. What Would I Do Without You?
7. Okie Dokie Stomp
8. Plain Ol' Blues


Teasin'、 Feel All RIGHTの試聴はこちらヘッドフォン