ギタリストであればかなりの確立で影響を受けているブルース・マンでギタリストがB.B.Kingだろう。
僕もご多聞にもれず高校時代にB.B.Kingのベスト盤のLP(Chess音源)を買って彼のギターをコピーした。
共演アルバムを出しているクラプトンはもとより世界中の多くのギタリストがB.B.Kingの影響を受けている。
そして日本でも沢山の彼の音楽の子供達が一流ミュージシャンとして活躍している。
今日紹介するのは1990年8月9日に中野サンプラザで収録されたB.B.Kingと日本のミュージシャンによる共演
Liveアルバム「B.B.King&Sons Live」。
タイトルを見ての通りB.B.Kingを敬愛して止まない日本のミュージシャン達による熱い演奏が収められている。
Back Up Musicians
吾妻光良(g)
Kyon(key)
吉田健(b)
岡地明(dr)
Big Hornsbee
金子隆博(T.sax)
近藤和彦(A.sax)
織田浩司(B.sax)
下神竜哉(tp)
河合わかば(trombone)
Guest Musicians
山岸潤史(g)
野呂一生(g)
上田正樹(vo)
Malta(sax)
梅津和時(sax)
CDには全12曲収録されていて、バック・ミュージシャンだけの演奏が1曲、B.B,Kingとバック・ミュージシャンの
演奏が4曲、そしてゲストとの共演が7曲収録されている。
「20年前(1970年)にサンケイホールで彼の初来日公演を見た事から今の僕があります」という吾妻光良のMCでB.B.Kingが大きな拍手で呼び込まれる。
そして1曲目はB.B.Kingと言えばこの曲と言って良いSweet Little Angel。
そのヴォーカルとギターはとにかく圧倒的な存在感だ。
吾妻光良以下、吉田健、ボ・ガンボスの2人のタイトなリズムとBig HornsbeeのホーンもB.B,Kingをしっかりサポートしている。
B.B.Kingをフィーチャーした彼の代表曲が続いた後にゲストが参加してのナンバーが展開される。
山岸潤史、Malta、上田正樹、梅津和時、野呂一生がフィーチャーされた後、11曲目は全員参加によるナンバー
Caldonia。
B.B,Kingによるギターのイントロ~ヴォーカルに続く吾妻光良のギター・ソロはB.B,Kingの影響を思いっきり感じさせる。
続くSaxはMaltaだろうか?(かなり自信が無い)、そしていかにも野呂一生らしいギター・ソロに続いて上田正樹の
ヴォーカルが入りこれも自信が無いが梅津和時らしきSax。
続いてこれはわかりやすい山岸潤史のエモーショナルなギター・ソロ、kyonのキーボード、吉田健のベース、
岡地明のドラム・ソロ~Big Hornsbeeのホーン・セクション~B.B,Kingのギターでエンディングを迎える。
※演奏者は僕の推測なので間違ってるかもです。
まるで父親のような存在の敬愛するB.B,Kingと共演する緊張感と嬉しさが入り混じった日本のミュージシャン達の
熱い想いが手に取るように伝わって来る。
残念ながらこのアルバムは現在廃盤になってしまっているようだ。
B.B.King&Sons Live/B.B.King
1.Theme Of Unusual~Blue Monk/Back Up Musicians
2.Sweet Little Angel/B.B,King
3.How Blue Can You Get/B.B,King
4.Paying The Cost To Be Loss/B.B,King
5.Guess Who/B.B,King
6.Double Deals/B.B,King with 山岸潤史
7.Everything Need Love/B.B,King with Malta
8.Let The Good Time Roll/B.B,King with Malta
9.Feelin' Fine/B.B,King with 上田正樹、梅津和時
10.The Thrill Is Gone/B.B,King with 野呂一生
11.Caldonia/B.B,King with All Cast
12.Darlin' You Know I Love You/B.B,King with 山岸潤史
Sweet Little Angel、Caldoniaの試聴はこちら