ブラック系はあまり得意なジャンルではないので僕のブログにもあまり登場した事が無いけど、浅く狭くではあるけど何枚か好きで聴いていたアルバムがあったりする。

エリック・クラプトンのコンサートでウィリー・ウィークスのベース・プレイを見たのがきっかけで久しぶりにこの

アルバムの事を思い出した。


1972年にリリースされたダニー・ハサウェイの名盤「Live」。

Blues Power


僕がこのアルバムを初めて聴いたのは大学に入ってからなので1975~6年頃だったと思う。


めちゃくちゃテンションの高い演奏と客席の熱い反応と一体感がすごくってとにかく夢中になって聴いた。


ダニー・ハサウェイのヴォーカルはもちろん、グルーヴィーでエモーショナルなエレピ、フィル・アップチャーチ(M-1~4)とコーネル・デュプリー(M-5~8)の控えめながらもツボを心得たファンキーなギター、ウィリー・ウィークスのうねりまくるベース、後にEW&Fのメンバーとなるフレッド・ホワイトの強烈なビートのドラム、全てが圧倒的だった。


Produced By Arif Mardin、Jerry Wexler

Donny Hathaway(vo.key)
Phil Upchurch(g)
Cornell Dupree(g)
John Little John (g)
Mike Howard(g)
Willie Weeks(b)
Fred White(dr)
Earl DeRouen(per)


8曲中3曲がカヴァーでマーヴィン・ゲイのWhat' Goin' On、キャロル・キングのYou've Got A Friend、ジョン・レノンのJealous Guyを取り上げている。


1曲目のWhat' Goin' Onからいきなり強力なサウンドが炸裂!


前半のゆったりした横ノリのグルーヴから後半のエレピ・ソロに入ってからのリズム隊のコンビネーションで盛り上がっていく流れがとにかくかっこ良くって学生時代のバンドでもこの曲はダニー・ハサウェイ・ヴァージョンでやっていた。


続いて紹介するのは4曲目のYou've Got A Friend


キャロル・キングがこの曲を発表したのとこのLIVEがレコーディングされたのは同じ1971年なのだが、イントロのエレピを弾いた瞬間に悲鳴のような歓声があがりサビの部分では会場全体がコーラスするぐらい盛り上がっているのがすごい。


そう言えばキャロル・キングはダニー・ハサウェイの事をとても気に入っていて沢山の知人に彼のアルバムを配っていたという話を聞いた事がある。


このアルバムを僕が耳にしたわずか数年後の1979年1月13日、まだ33才だった彼は自らの命を絶ってしまった。


Live/Donny Hathaway

1. What's Going On

2. Ghetto

3. Hey Girl

4. You've Got A Friend

5. Little Ghetto Boy

6. We're Still Friends

7. Jealous Guy

8. Voices Inside (Everything Is Everything)


What's Going On、You've Got A Friendの試聴はこちらヘッドフォン