性的な欲求不満を解消したい。愛し、愛されたい渇望を充たしたい。勿論それらもあるだろう。しかしおそらく彼の抱える鬱屈の根本は、男としての自信のなさ、すなわち充実した仕事をしていないことであるのは、それはもう悲しいくらいに切実に浮き出ている。
ここでいう仕事とは、収入面だけではなく精神的な充足感込み(むしろこちらの方が強い)であるのは言うに及ばず。
パンフレットには幸世を指して「金なし夢なし彼女なし」と解説されているけれど「仕事なし」とは書かれていない。それを書くのは答えを明かすようなものだからだろう。