デッドスペースは聞いたことある
デッドスペースというのは、スペース(空間)を有効活用できないために発生する空間です。物を置くには狭いし、レイアウトを変えることでうまく使えそうだという空間でもあります。
それって時間にもあてはまりませんかというのが今回のブログの趣旨です。ゆえに少し長くなります(笑)
言いたいことは最後の二つの見出しなのでそこだけ読むのもOKです。
隙間時間・待ち時間等のデッドタイム
隙間時間や待ち時間を有効利用しようという考えは多くの人が持っていると思います。
予定と予定の間や他者に依存する行為を待つ時間のことを多くはさします。
例えば、電車の待ち時間、だれかの待ち時間、信号やバスの待ち時間などです。
しかしながら、その時間は意外と有効に利用できていないことが多いと感じます。
バスの待ち時間を例にしましょう。少し早めに出て10分くらい待つ。その間に何かしようと思っても家にいるよりは不自由ですし常に「バス」のことを考え続けて作業をします。2分くらい家でゆっくりしていてもよかったかなんて思ってしまうこともあるでしょう。
だれかの待ち時間、予約時間までの移動も交通ルート、移動ルートを最適化すれば来た電車に乗れば、このペースで歩けば間に合うということになります。
また、夜間や早朝もデッドタイムになりやすいです。むろん、徹夜や睡眠不足はよくないですが、睡眠と同時に家電や他者が労働として自分のために働いてくれたらよいですよね。
10分節約するから
待ち時間を減らす、作業時間を減らすということをすると当然、1日が長く感じます。時短家電を利用することで10分の余裕が生まれる。
すると、私たちの多くは「10分長く働ける」と考え、「10分の節約は10分の労働に相当する」というロジックで「10分の節約は○○円の価値がある」ということになってしまいます。
確かに時間はお金です。短い時間で事足りるならその人の人生はゆとりある人生になるでしょう。
しかし、節約をしたからと言って、その価値がお金に直接換算されるとは限りませんし多くの人は例外です。
並行して物事を行う場合、例えば時給1200円払ってお手伝いさんを雇う代わりに自分は2000円の労働をするという場合なら、
実際の労働を伴い、家事(この例なら1200円に相当)をもこなすことになるため、800円の差が生まれます。
この時注意しなければならないのは、「実際の労働を伴うか」です。
時短により時間が浮いてもそれは1円も発生しません。
お金の発生は労働の場合、「労働力の対価」として受け取るのです。
私がかりにこのブログを30秒で書き上げても残りの時間を労働に充てなければ無意味なのです。
「節約した」のあとに「残りの時間をどう使ったか」を書かねばその節約行為はただ、怠惰な時間を生んだことを示すのみになります。
もっとも価値ある時間
隙間時間も節約した時間も結局のところ、あまり有益な時間ではないでしょう。
では、何が有益か。それは「連続した時間」です。
時間というのは労働力と同じで、寄せ集めることでより効果があります。
例えば労働と食事を考えてみましょう。9-12までの3時間という連続した時間を労働に充て、12-13時という連続した時間を食事に充て、
13-17時までの4時間を労働に充てる。この連続性が有効的利用になるのです。
集中力や思考のプロセス、言葉のつながりなどはすべてこの時間の連続性に依存します。
仮に1時間ごとに労働と食事時間がこまめに挟まっていればイライラするでしょう。
労働も交通機関による移動も大学の講義もある程度の時間のまとまりがあるから生産性や知識の体系化へつながるのです。
デッドタイムをなくすには
隙間時間等のデッドタイムをなくすためにはどうすればよいか。空間と同じようにインテリアを変えればよいのです。
時間のインテリアは予定の詰め方といえるでしょう。食事をとる時間や買い物に行く時間、電話を掛けたり人に会う時間を決める。
いったん外に出るとしたら、一往復でやりたいことができるように行動計画を立てる。
また、外出しても家の中が快適を維持するよう、時短家電、IoTやロボット掃除機を利用する。
睡眠をしていても明日に備えられるよう、深夜でも利用できるサービス(運送等)を利用しましょう。
以上です。それでは次回のブログでお会いしましょう。