概要

2021年の大学共通テストでの出来事。
受験生一名がマスクを鼻まで着用していなかったとして、試験監督官が警告した。
その後、数科目にわたり試験監督官から注意を受けるも従わず、理由も説明しなかった。
試験監督官に従わなかったとして、不正行為とみなし、退場。その後、受験生はトイレに立てこもるが警察により連行された。
会場ではマスクは着用義務であったが、理由により着用できない場合は申告をすればOKであった。
また、マスクを着用できないのであれば別室での受験も可能と通告していたという。
 

感想など

再三の注意にもかかわらず従わなかったのは、ほかの受験生や試験の公平性も鑑みて退場処分は適当であろう。
複数の科目をまたいでいるということは、休憩時間を挟んでいるということなので、マスクをしたくないのであれば別室での受験も可能であったはずだ。
 
Twitterなどで、「理不尽なルールだ」という意見もあるが、後日きちんと抗議をすればよい話であるし、当日は試験を受ける目的であれば別室受験もありえたはずである。
確かに、マスクをしているのだから、細かいルールだと思わなくもない。しかし、だからと言ってそこでごねていい話にはならない。
抗議の仕方というものが少なからずあるであろう。
 
このようなニュースが流れると、すぐ「障害者だ」という人がいる。確かに、障害があったかもしれないが、そうであれば事前の申告もあっただろうし、それに対応できなかった大学側の問題であるといえる。
「障害」という言葉は、自分が思い描いた道に進むときに立ちはだかる「障害」であり、我々にとって(つまり定型発達者にとって)「害」であるということではない。
 
話を戻すが、この人物が何をしたかったのか、私は少しもわからないのでここで邪推をするつもりはない。
しかし、私が言いたいのは基本的にルールには従うことであり、そのルールを破ったら相当の罰があるということ。
仮にそのルールが理不尽であり、不明確なことがあれば手順をもって抗議や質問をすることである。
 
この事件を見て、2020年9月にマスクを着けずに飛行機に乗って逮捕された男性のことを思い出した。
 
世の中には反面教師となる人物が多いのでぜひ参考にしていただきたい。
 
 
<参考文献>