『薔薇のない花屋』は結構、視聴率良かったそうだ。

指摘いただいた方、ありがとう。


今年は初回に『薔薇のない花屋』開業計画として、汐見(香取信吾)が最初に花屋を開業する際の事業計画と資金繰りの予想から始めようと思う。

まあ、誰が考えてもあまり儲かるようには思えないが、じゃあ、

-年商はどのくらいだろう、いくら儲かるのだろう?

-親子に加えて居候も2人も抱える余裕はあるのだろうか?

-薔薇を扱わないことのマイナスのインパクトはどの程度だろうか?

などを、できるだけ定量的/論理的・帰納的に考えてみたい。

きっと100人受講生がいれば10人くらいは何らかの形-自営業や個人事業も含め-で起業するだろうから、少しは役に立つのでは?


・・・と言ってテキストを起こした段階では、あまり儲かる商売でなさそうな。

その傍らで、実際に今、住んでいる白金近辺には大小たくさん花屋がある。

だから実際はそこそこ儲かる術が隠されているんだろう。

その辺を講義の最終回に、『薔薇のある花屋』ベンチャービジネスプランとして、どうしたら儲かるか、IPOできるような花小売ビジネスの可能性などを考えてみたいと思っている。

これはきっと100人いても実践する人は皆無か、1人でも2人でもいたらましな方か。


この講義では、いわゆるIPOを目指すようなベンチャー起業家だけでなく、ファミリービジネス的な中小企業や自営業を起業する人、またベンチャー企業で働く人まで幅広くターゲットにして、ベンチャービジネス論というよりも、会社論基礎みたいなことを話せたらと思っている。

だから、『ない花屋』編の方が中心で、『ある花屋』は参考程度。


そもそも日本で年間IPOするのは、今年だと100社を大きく割り込むのではないかと言う。

要はピカピカベンチャーの成功者は日本で年間100人に満たない・・・ということ。なのに工科大で100人を超える学生に『ピカピカベンチャー起業論』を教育しても、それは実は「屍育成論」でしかないのではないかと言う懸念があるからだ。「100人の成功者のためには、10倍、100倍のチャレンジャーが必要」と真面目に言う人もいるが、そういった屍を作る一翼は担いたくない。


総務省もこの度、「事業計画作成とベンチャー経営の手引き」と言う資料を作成・公開した。

http://www.soumu.go.jp/s-news/2008/080307_3.html   

これはよく出来ている。大作であり労作である。

僕のベンチャービジネス論もこれに従った方が良いのではと思うくらいだ。

ただ、これも先の論で言えば、「僻地の高速道路」だ。

「便利になって企業誘致ができれば利用者も増える」が、本当か?百歩譲って僻地の工場がグローバル時代に国際競争力の源泉となって国富増進に寄与するか?と同じで、全体で100人のために、またまともに事業企画や計画立案できない人に簡易マニュアルを用意して、何人成功するか・・・と。まあ、道路にすれば1kmにも満たない浪費だからかわいいものだろうが。


ちなみに、誤解なきように、出来は良い、すばらしいと思います。そしてあるからには、そしてただだし、是非活用しましょう!


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