昨日の講義の中でユニクロを紹介した。

しかし2000年ごろのフリース旋風は今更ながらすごかった。


マーケティングの4Pで考えると、

  Product:フリースでデザインとサイズを絞った。

  Price:1,900円というビックリする低価格

  Place:SPA(製造小売)で直営店という新しい業態

  Promotion:イメージを売るブランド戦略の走りのような広告

と、改めて良くできたマーケティングミックスが取られていて、故に大成功したと言える。


ただ、その後のユニクロは冴えなった。

すでに大きくなりすぎてしまって、成長の余地が乏しかったかも知れない。

全くの新規事業だったヤサイ販売は、失敗で撤退した。

ロンドンや中国、アメリカへの海外展開も赤字続きでる。

むしろ最近は本業回帰で市場浸透戦略に属するような新?展開をしているようにも見える。

しかし、少子高齢化の日本で今のビジネスドメインに留まっていて、投資家が期待する成長が望めるだろうか?


講義の最後に「貴方がユニクロの社長だったら、業績回復のために何をする?勇気ある決断を!」

と聞いたところ、一人が「老人向けのファッションを展開する」と言った。

ユニクロは「ノン・エージ」で来たが、ここは逆転の発想で得てして引き篭り勝ちな老人が元気にハッピーに暮らせるような、リッチライフをサポートするような服飾を提供するのは面白いかもしれない。

ただ、BCGマトリックス的な着想でいけば、すでに成熟領域、CashCOWの服飾ビジネスに投資(大型旗艦店建設)するよりも、ヤサイでは失敗したが、やはり問題児を作らないといけないんだろうなあ。


「一勝九敗」の柳井さんにしては、チャレンジがないのでは?



砂時計