夕張市が財政再建団体(=破産)になると言って大騒ぎだが、ちょっと変わった視点から考えて見た。

人口1万5千人弱で最盛期でも10万人の夕張市と、私が生まれ育った名古屋市の北東となりで人口30万人弱の春日井市とどちらが有名だろうか。

完全に夕張市の勝利!に違いない。

あながち夕張市がすべて失敗という訳でもない。


・・・ということで、ベンチャー的に夕張/春日井を評価してみた。

①一勝九敗のベンチャーワールドからすれば、夕張メロンと夕張映画祭で成功した夕張は十分合格点だ。石炭記念館云々は失敗のヤマなんだろうが、それもベンチャーの中では仕方ない。一方、春日井市の知名度の低さは何もしなかった代償じゃないか。最近ではダイコク電機などのパチンコメーカがあったり、Drスランプの作者の烏山明さんがいたり、掘り起こせば興味深いものはあるが、いつまでたっても高蔵寺ニュータウンと小野道風ではあるまい。

チャレンジのないところに、愛憎は生まれない。


②夕張の失敗は、ベンチャー的試みをするのに固定費をアップしたことじゃないだろうか。ベンチャーも一番、注意しないといけないのは固定費のアップだ。昨日、会ったベンチャーの社長は、1年以内でオフィスを転々としている。「2~3ヶ月の賃料が無駄になるが、過剰なオフィスの敷金や賃料の無駄を思えば、その方が良い」と言っていた。給与もそうだ。高給与でしか人材を採用できないベンチャーに良いところはない。良く非難されることだが、夕張はハコモノをやってしまった。春日井市が30万人の市民のためいハコモノを作るのは良いが、ベンチャー的チャレンジをする夕張市がハコモノから着手したのは失敗だった。


結論!

夕張市は手法に致命的な失敗があったが、チャレンジ自体は評価したいし、成功もしている。きっと再生できる。

それに対して春日井市は、何もしていない。中京圏は経済が絶好調だから今は良いが、地域間競争になったら、人も企業も郷土愛がないから、きっと痛い目を見る。いつまでも名古屋の隣だけで安穏としていられるとは思えない。ベンチャーしましょうよ!



メラメラ