仕事が終わって帰り道、ヒョロッとしたおじさんとぼてっとしたおじさん二人に声をかけられた。
誰かわからないけど、名前呼ばれたので知り合いなんだろうと適当に相槌打って逃げようとすると
「いい帽子があるんだよ」
とぼてっとしたおじさん。帽子屋だったのか、帽子屋なんて行ったことないけど、まあそこは夢の話。流れで何個か試着するハメに。
メキシカンな帽子や、やたらつばの広い帽子をかぶったあと、ようやくその「いい帽子」とご対面
「いいでしょこれ!」と目の前に出されたのは、どうみても土嚢袋…形が気持ち帽子な土嚢袋…
「いや…私頭汗すごいんでこれはかぶらなくて大丈夫です!高いでしょ!」と断ったけどいいからいいから と無理やり頭にのせられてしまった。
似合う似合う!とおじさん二人。
これ似合うってどうなんだろう…と複雑な気持ちになりながら、土嚢袋を頭から降ろしてやっと帰れる!
と思ったら、視界が急に真っ暗に!
目が開かないから暗いことに気付くまで時間がかかった。
一所懸命目を開けようとするけど、金縛りになっちゃって目も開かないし身体も動かない。
ピンチ!!
でも右手に安心感のある物を握ってることに気付いた。これはなんだ!
私の宝物のボロボロのくまのぬいぐるみだった。
「くま!助けてピンチ!!」と声にならない声で叫び続けると、目を開けれることができた。身体も動いた。
起き上がってぼんやり歩き始める。
どこか分かってるはずなのにわからない。
なんかやばいなあ と思ってたら、またさっきのシーン
金縛り&くま頼みのターン
×30回くらい
大人になって夢の中で夢って気付くことはほとんどなくなった。けどさすがにこれは気付いた。
やばいやつだ!!夢魔だこれ!
うっすらそう思ってもまだ抜け出せない。
更にループの回数増えて、徐々にやばい感が増してくる。
こうゆうのは過去に一回だけあって、私史上怖い夢ランキングの上位に位置してる。
こわい!けど、今回はやばい感のが強かった。早く抜け出さなくては!!
必死に意識を集中させる。
起きたときの、床の冷たい感覚を感じるようになった。
よしもう少し!
近くにある観葉植物らしきものに触ると、トゲトゲチクチクした感触を感じた。
あとちょっと!
段々感触がはっきりしてくる。
触るということに、感触に、地味に感動がある。
観葉植物の葉っぱに触れると、トゲトゲが痛かった。
その瞬間視界が晴れて、ずっと薄暗かった周りに光りが射した。
ああ、ここは自分の家だったのか、と気付く。
くまありがとうと思いながら、リビングに向かう。リビングには母がいた。
夢から出られなくなった!と伝えると、
またそんな変なこと言って と鼻でわらわれた。
がちなのに!本当にやばかったのに!ってゆう気持ちと、怖かった気持ち、抜け出せて嬉しい気持ち、いろいろごちゃごちゃになって、普段人前では泣かない私が泣きじゃくった。
ところで本当に目が覚めました!
夢の中では、1日以上たってると思ったけど、実際の睡眠時間20分くらいでした!!
ちなみにくまのぬいぐるみは足で踏んでました。くまごめん///
夢の中でヒョロッ & ぼてっ とした帽子屋のおじさん出てきたら気を付けてね!