トラえもん!? -18ページ目

トラえもん!?

十代前半の和泉式部、定子、紫式部の三人に二十代の清少納言を加えた四人が中心の百合的日常。史実とは異なりますが、平安時代の女の子たちなので頻繁に和歌を詠みます。
『マーシュの魔術労働』はオリジナルの魔法学園もの

※昨日の続き?

ラピス先生の式神みたいに、簡単な作業を手伝わせることができたら便利だよね。
私の魔力じゃ、そんなに長持ちしなくてすぐに消えちゃいそうだけど…
「っと、ぞうり忘れてた」
蓬子さんが履いてるサンダルみたいなのは草履(ぞうり)っていうらしい。今日は草履の日。
「何これ? おばけキノコ?」
今日は、きのこの日。
「…め、メーティー・フェネグリーク!」
描きかけの絵を見られた。よりによって一番見られたくない相手に…
「フェ“ヌ”グリークよ。…それにしてもひどい絵ねw」
蓬子さんに似せた人形…のつもりだったけど、言われてみればキノコに見えなくもないOTZ 今日は人形の日。
「何か用?…ヒマなの?」
4級ならルームメイトがいるはずだけど、メーティーはいつも一人で行動してる気がする。
「無能な凡人と違って、ちょっとは余裕があるのよヾ(´ー`)ノ゛」
こういう性格だから友達いないんじゃry
「私は忙しいの。さようなら」
無視して部屋に帰ろうとしたけど、
「…あなた、3級受けるんですって?」
メーティーが唐突に言った。…誰から聞いたのか知らないけど、答える義理もないから黙ってたら、
「やめといたほうが身のためよ。あなたのレベルじゃ落ちて恥かくだけだしw」
調子に乗ってそんなことを言ってきた。
「大きなお世話よ。自分の心配でもしてれば?」
「凡人のあなたと一緒にしないで。メティは余裕で受かっちゃうから☆」
メーティーの意味不明の自信に、内心イラッとする。
「へー。そんなに余裕なら2級でも受けてみたら? 千年に一人の天才なんでしょ?」
とっさに言い返す言葉を思いつかないのか、メーティーが黙った隙に、今度こそ立ち去る。
「あんたなんか落ちちゃえばいいのよ!落ちろ!」
悔しまぎれにわめくメーティーの声が後ろで聞こえたけど、これ以上構ってられない。
試験の日までに、必要な魔術を全部成功させなくちゃ…

学園のある地域で最近、畑が荒らされる事件が度々起こっているらしい。
学園の敷地内にも畑はあるし、この間はラピス先生のサツマイモ畑も狙われたんだって。気づくのが早かったから被害は少なくて済み、ちょうど収穫時期だからまとめて収穫しちゃって、おかげて私たちもおすそ分けをいただいて早速蓬子さんと焼き芋したんだけど…
学園の畑はほかにもたくさんあるから、事件が解決するまで教師と生徒が少しずつ交代で見回りをすることになった。

(つづく)