終わりました。
ヴェニスの商人、全11公演。


本番に強い男として認定されました。
本番を一つ終えるごとに成長してゆくという貴重な経験をしました。

千秋楽。
綺麗に心から泣けました。

両の頬に一筋ずつ、綺麗に涙が伝ったのが俺のハイライトです。


初めてプロの舞台に立ち、初めて年齢ごちゃ混ぜの中での演技でした。本当に本当に、稚拙な語彙では表しきれない貴重な経験でした。

非常に、いい、経験でした。
また、自分という人間が、少し分かった気がします。悪いところも良いところも。しかし、やはりどこに行っても俺は純心、人柄が良い、で通るようです。これは武器かなと思います。

自分の悪いところは、何としてでも直そうと思います。人間的にもっと成長しなければ、役者はできない。また、結婚もできない。それを強く強く感じた舞台でした。


俺はやっぱり舞台が好きです。
舞台の上で生きて行きたいです。



そのために、次の課題を克服しなければならない。ほとんど0から始めることだから本当に辛いだろうし、自分に厳しくしなければならない。

でも、それをやる。
やるしかない。



さらば、ヴェニス。
ありがとう、グラシアーノー。

また一つ、舞台と、物語の人間に宝物をもらいました。

今はとても寂しい。
燃え尽きたし、満足感もある。

でも、とても寂しい。
舞台とは儚いものだ。
だからこそ舞台が好きだ。

そこに人生を感じます。


俺は先へ行きます。
でも、今だけはこの寂しさと感傷に浸っていようと思う。



美味しいコーヒーが飲みたい。
自然の中で心身を洗いたい。

帰省した時、また一つ成長した俺をお見せできると思います。



では、また。


最近、代表の雷が落ちて役者として人としての振る舞いやら、やるべきことを強く意識し始めた次第です。落ちたのは全体にだけど…。

そして七恵にも昨日、その辺の現実を突き付けられた。



いつまで経っても自立できない。
なんとかしないといけない。

というわけで、とにかく昨日、自分の部屋と押入れを掃除しました。そして今日はガスコンロをある程度きれいに掃除して、七恵が朝に干して行った洗濯物を取り込んで畳んでおいた。



自分のルーズが過ぎたなと思う。
これは人間的にダメなズレだと、ようやく分かった。これじゃ、確かに結婚なんかできないなと思う。

幸いまだ、経過観察らしいからこれから頑張って巻き返さないと。

きっちりする。