レクサスGX460が危険なクルマとして、米消費者の信頼の厚い「コンシュマーレポート誌の槍玉に挙げった。即これに呼応したトヨタは、販売停止をした。

しかし、不思議である。レポートで報じられた動画を見て欲しい。

http://www.youtube.com/watch?v=T34fsDdVH8M&feature=fvsr

ストップランプが点滅していない。挙動を乱し修正後方向を定め再発進する直前にはチョット点滅しているのであるから、間違いなくランプの故障ではない。

テストに無理があると思えてならない。ズバリ超非日常的ドライビングでテストをしている。おそらくそれを指摘しても、事故の多くは非日常に起こるものというだろう。

メルセデスが開発したABSは、万が一を回避する思想の基。一方ボルボの安全性哲学は、回避し切れないケースを想定して強靭な安全構造のボディを開発した。そこまで言われたら、返す言葉もない。そこまで読んでのコンシューマーレポートに、トヨタがなすべき対応は、即販売停止をして原因追求に全力を尽くす以外にない。もちろんメディア対応への反省も含めてだ。要はレベルの高い知的な闘いである。

思い起こせば、90年代にいすゞ『トゥルーパー』(ビッグホーン)が。80年代にスズキ『サムライ』(ジムニー)に横転の危険性と同誌に報じられ両社が大苦戦に追い込まれたことがある。

トヨタは、色んな意味で試されている。受けて立つしか無い。前向きに、だ。 無論、泰然として、だ。