◎SWはもう4日目。今週は、妙に音楽や演劇を楽しむ夜が続く。今週は後三つ。この流れは10月3日の「りんけんバンド」まで続く。秋の夜長のもうひとつの楽しみ方になりそう。


◎その一発目が、おとといの20日の、「空気公団」。初めてのライブ体験であった。デビュー時から気に入っていた「空気公団」だったのだが、先日縁あって知り合い、20日のライブにご招待していただいた。


◎山崎さんの温もりと極め細かい声とキーボードとベース主体のバックの演奏が、ほんとうに「空気」のように漂い、知らないうちに自然と音楽を吸い込んでいる自分がいた。2部からエレキとドラムスが加わるが、1部の空気感をけして損なわず、ピークをオーバーレブしないようギリギリのリミッターを演奏者が各自意識した演奏の妙技を心得ていて、聴く方も安心して預けることができた。


◎「空気公団」の音楽の呼吸感とボクの呼吸感が同期して毛穴から、口から、そして耳からスンナリボクの体に沁みこんできた。ますますお気に入り度がアップした「空気公団」の夜だった。エエよ。お薦めします「空気公団」。


♪空気公団 / 「青い花」 「悲しみ知らん顔」

http://www.youtube.com/watch?v=Pa2XZlzfhHc&feature=related


◎そして今夜は、オーストラリアからやってきたロックバンド「HOODOO GURUS(フードゥー・グールズ)」を見に行く。オーストラリア大好きのおいちゃんが、84年に彼らとシドニーで知り合って以来25年の仲。最後に会ったのは、たしか94年のアドレードだったかなぁ。偶然にもF1最終戦を見に現地を訪れたとき、CDを買いに入ったヴァージンメガストアで、彼らのCDを購入したら、店員が今夜ライブあるよ、と知らされコンサート会場まで出向き、「なんでいるんだぁ?」と公演後楽屋でビックリさせたことがある。サプライズ好きはいくつになっても止まられへんのどす。


◎彼らは、デビュー後、豪州ではイネクセス、ミッドナイト・オイルと並ぶ人気グループとなり、アメリカ進出を果たし折からのガレージ・ロック系ブームの中でCMJやゲイビン・レポートの全米カレッジ・チャートで大ブレーク。リリースのたびに1位を記録した実績を持つ。日本では無名だが、90年頃一度来日している。音デカぶりは超有名で、渋谷クワトロ史上最もウルサイ音だと称された。おいちゃんもそう思う。耳栓要るよ。なんせ4日間耳鳴りしていた。


◎それにしても一日置いての、「空気公団」と「HOODOO GURUS」とは、180度違うアンビバレントな体験をすることになる。場所もまったく同じスーパーデラックス@六本木とは、偶然過ぎる。でもおいちゃん、本当にどっちもイケル口である。ヒットゾーンが広いのである。イチローばりでっせ。