◎一昨夜ご馳走になったチキン・グリルとエビ・フライが、ほんとうに美味かったんです。とくにチキン、素材の良さと焼き具合にプロの仕事を感じました。ご馳走になった場所、ANAインターコンチです。

うれしいことに味覚障害気味に支配された三週間からもようやくオサラバできました。チキンの美味さが、味覚障害なるつっかえを一気に押し出してくれたみたいです。日ごろのチキン好きが、味覚を覚醒させたのかもしれません。ご馳走になったうえ治療されたのだから、感謝感激です。

◎あらためて納得するのですが、チキンって即エネルギー補給に最適な食物です。で思い出したのは、チキン・スープ。急に食べたくなりました。
 

◎NY在住時ユダヤ人の友から、カゼには、チキン・
スープだ、と教わって以来、もっぱら体力補給にチキン・スープのお世話になってきました。とくに寂しい駐在中は、プレッシャーのせいか疲労感がくっ付いて離れない悪友みたいなものでしたので、週に一回はチキン・スープをすすっていました。
 

◎無色透明なスープの表面に染み渡るように浮いた上品な黄金の膏が、
見た目にも精が付く予感がして、その時点でもう疲労感の三分の一は解消された気がしたもんです。

◎で、その友人が太鼓判を押したチキン・スープは、
マンハッタンにあるのにブルックリンの名前を冠したブルックリン・ダイナーのリアル・チキン・スープ。
→ ブルックリン・ダイナー http://www.brooklyndiner.com/
このダイナー、通りを隔ててカーネギー・
ホールの並びにあるせいか場所柄結構な人が贔屓にしている人気ダイナーです。またNYグルメ・スポットにもなっています。

◎テーブルクロスの代わりに白く大きなテーブルペーパー、
それにクレヨンが出されるます。落書きOKのお店としても有名です。孤独な日本人駐在員はオーダーの料理が来るまで日本語で思いのほかデタラメな落書きしたりして時間をつぶします。こういうとき外国語は便利です。バカ、アホどころではありませんよ。実名入りで結構際どいこと書いていました。ハイ。その後は、やっぱり上書きして判読不明にするのですが・・・あははは。もう忘れましたワイ。

◎さらにこのダイナーには、もうひとつ有名な理由があります。
テーブルの脇にネーム入りプレートが張ってあるのです。誰もが知っている著名人もいれば、内輪の人も、とにかく常連たちのご指定席や着席歴を表示しているのです。

◎なぜかボクがよく座った席は、アランの席というところ。
一般人には無名ですが、ブルックリン・ギャングの異名を持つ米エンタメ界の凄腕(というよりシャークですねん)弁護士アラン・グラブマン氏のご指定席だったのです。とにかく良く座りました。正直近づきたくはない御仁ですのに、なぁーんか縁があったのです。体形は確かに似ていますがね。

それに彼のオフィスとボクのオフィスが同じビルだったので何度かロビーで出くわすこともありました。いつも日焼けしたベビーフェイスで小太りで、どこがやり手?と思わせるのですが、よーく観察すると、会話内容や口調、振る舞いからして、ダメだこりゃぁと実感。でも同じシートに、間接的ですがお尻を沈めてチキン・スープを食べた、いわばケツ&クチ仲間だったのである。おー怖わ。そういえばアランの名前が付いたオリジナル・スィーツもありました。好奇心のお強い方は・・・えっーボク?勿論・・・ご想像にお任せ。NYの土産話に是非、是非お試しあれ。なにもアランことを願って・・・NYをお楽しみください。