狩野山雪 「天神飛梅図」
 
 
「飛梅」
 太宰府への左遷が決まった道真は、愛し育てた紅梅に向かって
   東風吹かば匂い起こせよ梅の花、
   主なしとて春な忘れそ
 と詠み、別れを惜しみながら京を発つ。
 悲しみに暮れる梅は、後を追いたい気持ちをつのらせ、ついに飛び立ち、
 一夜にして主人の住む太宰府に降り立ったいう。
 
     毎日新聞社発行 「特別展覧会 狩野山楽・山雪」展覧会図録 より
 
 
 
可愛いなあ可愛い可愛い可愛い可愛いよ。。。(*´ω`*)(*´ω`*)(*´ω`*)
強面の道真と、乙女な梅との関係に、キュンキュンします。。。(勝手に、梅=女の子設定)
 
梅の上下にとってある余白が、都からの道中の様子やその心の中を想像させてくれる。
頭の中で、梅たんの表情まで再現できるよぁああぁぁ。。。
 
 
山雪さんには、豪快!豪奢!絢爛!みたいなイメージだけがあったけど、さすが京狩野。
どんなに派手でも、とにかく品がある。
そしてどこも壊れていない。揺るがない画面。
 
「真・善・美」なんてありえない、むしろ対極を意識し過ぎた結果の偏りだ、
とも思っているけれど、
山雪さんの作品を見ていると、もしかしたらこれがそうなのかも、と昂ってしまう。