美術館では、結構時間をかけて観てしまう。
それなのに家に帰ってみると、何を見てたのか思い出せないことが多い。
見ていた記憶だけがあって、作品が浮かんでこない。。。

本を記憶する時は表紙を見てインプットする、っていう友達がいて、
私には、その感覚が全然理解できなかった。

で、ふと思ったんだけど、
見ることで情報を収集・蓄積することもあれば、
見ることで、情報とか思考を拡散させるってこともあるのかな、と。

見ようとすればするほど、
自分が今何を見ているのか分からなくなってくるし、
何を見てきたのか、残らなくなる。



神経がたかぶってくると、
目の前に現れてくるものが全部刺激になって、
凄くしんどくなる。

そういう時に、眺めることで何も見ないようにするっていうのは、
私にとってのストレス回避だったのかもしれない。

それなら、美術が好きなことも、それなのに頭に入らないことも、
矛盾してるようだけど辻褄が合う。

美術品の見方も、ただ見るだけなら今のままでもいいんだー、とも思えた。