ご存知かもしれませんが、イスラム教徒はアルコールを飲みません。
そのためスーパーにはアルコールの売り場はありません。
でもイスラム教徒以外の外国人はホテルにあるレストラン等で飲めますし
アルコールを買うこともできます。(ほっ)
ただ、高いです!!
私がこちらに来る直前の2018年6月からアルコールのtaxが30%になったようです。
素敵なホテルでグラスワインを飲むと60Dhs(約1800円)ほど
ボトルではありません、グラスですよ~
素敵なホテルでなく普通のパブでも40Dhsくらいです。
以前モルディブに行ったとき、一番安いアルコールがビールで、
1杯1000円ほどだったときに、高い!と驚きましたが、
ここUAEは世界一アルコールが高いかもしれません
私はアルコールをアルコールに合うお料理と共に頂くのが大好きです。
お刺身を食べるときにはお供にスパークリングワインか
白ワインか日本酒かビールがあってほしいのです。
アルコールなしでお刺身を食べることは、美味しいお刺身が勿体なく感じます。
お酒が飲めない人には、どういうこと?って感じでしょうけれど
こちらの国では美味しいお刺身にはなかなか巡り会えませんが
中東料理のお肉のグリル料理がとても美味しいです
そしてグリル肉にはフライドポテトが添えられていることがほとんど。
これはビールに間違いなく合います
炭火で焼いた香ばしいお肉⇒フライドポテト⇒⇒香ばしいお肉...延々と続く
しかし、イスラム教徒はもちろん、これほどビールと相性のいい食べ物を
ノンアルコールの飲み物をお供に食べられているのです。
私から見たら焼き肉屋でビールを飲むな!と言われているようなもの。
ビールとグリル肉のハーモニーを知ってしまったら...
イスラム教徒もノンアルコールでは過ごせなくなるでしょう。。。
さて、このグリル肉、もちろん豚肉はありません。
牛肉、羊肉、鶏肉がメインです。
そうです、アルコールに加え、豚肉も禁止なのです。
大好きな豚肉とビールが飲めないとは、ドイツ人にはこの国、キツイでしょうね
でも他人事ではありません。日本人も豚肉はよく食べます。
こちらで薄切りの豚肉が簡単に手に入らない状況になって
これまで如何に自分が豚の薄切り肉を使ってお料理していたのか思い知らされました
そもそもなんでお酒と豚肉が禁止なのか。
気になるところです。
読み漁りました。
理由は、コーランに書いてあるから。
これはイスラム教徒にとっては絶対なんですね。
でもなぜコーランに、こう書かれるようになったのか、理由があるはずです
読み漁って、わかりやすいかなぁと感じたのは↓です。
豚の飼育には畑と川が必要で乾燥している中東には適していない。
またミルクも皮も生産できない。
畑を耕すこともできないのに人間と同じ穀物を食べて育つ。
この環境では多くの豚は飼育できない。
でも、少数の豚を飼育して
一度食べて美味しいとわかれば、誘惑を強めてしまう。
誘惑が強いものは神の力で禁止することが賢明。
ということのようです。
イスラム教徒は豚は不潔な生き物だと小さい頃から聞いて育つようで
全く口に入れたいと思わないそうです。
私は豚は清潔好きと聞いたことがあるので
不潔だなんて考えたこともありませんでしたが。
お酒は段階を踏んで禁止になったらしく、昔は飲んでいたらしいです。
でも飲酒による弊害が目立つようになり、
「お酒は役立つときもあるが悪いことの方が多い」とコーランに載っているそうです。
酔っぱらって礼拝の文言を間違う人がいたとか、
信者同志が酔っぱらって喧嘩して怪我をさせるという事件があり、
はっきりと禁止することになったとか。
しかし「天国では美酒が飲み放題」とも書かれているそうです。
天国では毎日飲めるんだから束の間の現世では我慢しろってこと?ですかね。
美味しいものと明記されているのに、手を出さないってすごいことですよね。
スーパーのドリンクコーナーです↓
ビールらしき飲み物が!と思いきや全部ノンアルコール。
所謂ノンアルコールビールです。
ビール好きには特に美味しいとは思えませんでしたが、
喉が渇いていて、甘くない炭酸飲料を飲みたいときには
キンキンに冷やしたノンアルコールビールもありかも!
豚肉コーナーはスーパーの奥の一角に↓
自分で自動ドアのオープンボタンを押して入ります。
街の酒屋↓ 看板など何もありません。
こっそり買って(?)黒いビニールに入れてもらい持ち帰ります!
色々な国に行きましたが、やはりここは独特な雰囲気があります。
お酒はホテルで提供されますが、豚肉は基本提供してはいけないようで、
ドイツ料理系のお店でしか食べたことないかもです。
今度の休みは、日本でとんかつ専門店のヒレカツでも食べようかなあ