同じ家の中に住んでいるのにもう年明けからほぼ話していなかった祖父
今日バイトから帰ると部屋から名前を呼ぶ声がして、ほんとにほんとに久々に会話をした。
「サックスすごく上手になったね。この間、コーヒールンバ吹いてたでしょ?すっごく良かった!あれ、おじいちゃん大好きなんだよ~。」
毎日毎日、防音でも何でもない真上の部屋で遠慮もなく大きな音で練習して
もちろん練習だからまだ曲になる前の段階で
きっと、
見たいテレビもあるだろう
静かに過ごしたい気分のときも
会話に集中したいときもあるだろう
どれくらいストレスだろうって思う。
でも、
高校二年の終わりに音大受験するって決めてから今日まで
ただの一度も文句なんて言われたことない。
挨拶程度に「いつもごめんね~」って
家でたまたま会った時に言うくらい。
この間ちょっと息抜きに吹いた一曲を
そんな風に聴いてくれてた人がいたなんて。
大学を卒業してから人に聴いてもらう機会がほとんど無くなってたから
目的も方向も見失いかけていたけど
下がることしかなかった最近もぜんぶ
「感謝しなさい」ってことだったのか。
残りの時間は少ないけど
できる限りのことをやろう!
そう思えたのは
純粋に楽しんで聴いてくれる人のおかげです。
身体が悪くて一度も演奏会に来たことのない祖父は
興味がないのかと思っていた祖父は
大事な大事な存在だった。
あんな笑顔の祖父、
すごく久しぶりに見た。
秘密でコーヒールンバを練習して
今度おじいちゃんのためだけに
演奏するよ!
外なんかじゃ味わえないくらい
近いところで。
ありがとう!
