この季節になると



昔のことを思い出す



大切な存在が



遠く



遠く



離れていったことを













彼女と出会ったある真夏の夜



とてもおとなしく



でも



イタズラ好きで



冷静と情熱が同居している



そんな彼女に心は奪われた



僕らは一緒に過ごすようになり






もっと大切にしてあげればよかった



もっと楽しい時間を過ごさせてあげればよかった



もっと幸せにしてあげればよかった



今頃大切さに気付いても



指からは冷たい風が通り抜けるだけ



生きる喜び



出会えた喜び



一緒に過ごす喜び



そんな暖かさを



彼女の瞳に宿してあげたかった











RIKU