1. 防災とは「備え続けること」
「防災」と聞くと、多くの人が地震や台風など“大きな災害”を思い浮かべるでしょう。しかし、防災の本質は 日常の中で小さなリスクに備え続けること にあります。
突然の豪雨や停電、交通機関の麻痺など、私たちが日々直面する「ちょっとした困りごと」も立派な災害の一部です。こうした小さなリスクに普段から対応しておくことが、いざという時の大きな防災力につながります。
2. 「まさか」の一例から学ぶ
2023年の台風シーズン、関東地方では一時的に交通が完全にストップし、多くの人が駅や公共施設で夜を明かしました。
このとき実際に役立ったのは、非常食や寝袋のような特別な装備ではなく、ペットボトルの水や羽織れるカーディガン、雨をしのげる折りたたみ傘といった日常用品でした。
つまり、防災とは「特別なグッズを揃えること」ではなく、身近なものをどのように活かすかが重要なのです。
3. 日常にひそむ“小さな災害”
ここでは、日常で起こりうる小さな災害と、それに備えるための工夫をシーン別に見てみましょう。
シーン1:突然の豪雨で足止め
仕事帰り、空が急に暗くなり、ゲリラ豪雨に遭遇。駅に人があふれ、電車も遅延し、帰宅が数時間遅れることもあります。
役立つもの:折りたたみ傘(雨・日よけ兼用)、小さなペットボトルの水、モバイルバッテリー。
→ 普段からバッグに入れておくだけで、「濡れて体調を崩す」「スマホが使えず不安」といったリスクを減らせます。
シーン2:真夏の停電
真夏の夜、突然の停電で冷房が止まり、部屋が蒸し暑く眠れない…。
役立つもの:懐中電灯やLEDランタン、うちわやポータブル扇風機、常温保存できる飲み物。
→ 身近に置いておくだけで、暗闇や暑さによるストレスを和らげられます。
シーン3:帰宅困難になったとき
地震や事故で交通がストップし、徒歩で帰宅せざるを得ないケース。
役立つもの:歩きやすい靴、絆創膏、軽量の折りたたみ傘、携帯食(ビスケットやチョコ)。
→ 普段のバッグに少し加えるだけで、長時間の移動にも対応できます。
シーン4:感染症や避難生活
大雨や台風の後、避難所では人が密集し、感染症のリスクが高まります。
役立つもの:マスク、アルコールスプレー、ウェットティッシュ。
→ 日常的に使うものを少し多めにストックするだけで、防災にも直結します。
4. 日常に溶け込む防災アイテム
改めて見てみると、災害に役立つアイテムは決して特別なものではありません。
飲料水:小さなペットボトルをバッグに。
モバイルバッテリー:停電や交通トラブル時の必需品。
折りたたみ傘:雨よけ・日よけ・簡易シェルター代わり。
マスクやウェットティッシュ:衛生を守る小さな安心。
常備薬・絆創膏:ケガや体調不良への即応。
これらはすべて 普段の生活でも役立つアイテム だからこそ、無理なく備え続けることができます。
5. 防災を「習慣化」する
防災は「一度準備して終わり」ではありません。
水や食料の消費期限を定期的にチェックする
スマホをこまめに充電しておく
外出時に傘を持ち歩く習慣をつける
こうした日常の小さな行動が、防災意識を自然に育てます。
6. 最後に
災害は「もしも」ではなく「いつか必ず来るもの」と考えることが大切です。しかし、構えすぎる必要はありません。日常の延長線上で少しずつ備えることが、あなたと大切な人を守ります。今日からできることを、ひとつでも取り入れてみませんか。