監督:マイク・ミルズ
妹の子供を数日預かることになった、ジャーナリストの男。自由奔放な甥っ子に振り回されながらも、少しずつお互いを理解し、距離を縮めていく二人。仕事の一環で、子どもたちにどんな未来が見たいか、どのような未来が待っていると思うか、という問いかけをしている様子が、甥っ子との日常の間に入って来る。
妹に甥っ子の様子を伝える電話をする際、子育ての悩みや葛藤を話す様子、それに答える妹の様子が、子育て中の私には大きく共感できるところがあった。子どもたちが考える未来、現在をどう感じているのか、ということもすごく興味深かったし、今関わる大人たちからの影響が当たり前なのだけど大きくあって、自分も子供に接する機会が多い故、意識しなければと思わされた。
前編白黒で、落ち着いた挿入曲が挟み込まれ、スローな印象で進んでいく。そのリズムが心地よく、どこか繰り返される子育ての日常を反映しているところもあり、今の自分に響く作品だった。
変わり者の役が多いホアキン・フェニックスが、本当に普通の働く男、子供にしどろもどろしながらも真摯に向き合う男を演じていて正直とても驚いた。と同時に彼の俳優としての力を見せつけられた。


