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1950年には「男子専科(スタイル社)」という男性専門の服飾雑誌が創刊されていましたが、それは主にテーラー向けに販売されていた雑誌でした。
しかし婦人画報社専務取締役の熊井戸立雄は既製服対象の専門誌の発行を考えていて、メンズ・ファッションの担い手として知名度が上がってきていた「VAN」の石津謙介と「これからは既製服の時代が必ずやってくる」ということで意気投合し、この雑誌の評論と編集顧問として白羽の矢を立て、「婦人画報」の増刊としての創刊に至りました。


雑誌名の推移です。
創刊号(1954年6月)~・・・・「婦人画報増刊 男の服飾読本」

第3集(1955年4月)・・・・・「婦人画報増刊 男の服飾」

第4集(1955年10月)~・・・「婦人画報増刊 男の服飾(MEN'S FASHION)」

第6集(1956年10月)~・・・「婦人画報増刊 男の服飾(MEN'S CLUB)」

第8集(1957年10月)~・・・「男の服飾 MEN'S CLUB」

第16集(1959年10月)~・・「MEN'S CLUB 男の服飾」


・第5集(1956年4月)から巻末に「男の服飾サービス部(製作・ヴァン ジャケット、靴製作・平和堂)」の通信販売が始まる。当時はヂャケットではなくジャケットでした。

・第6集より「男の服飾サービス部」が取り扱う商品を「MEN'S CLUB」特選品とし「VAN」とのダブルネームの商品として掲載されています(MEN'S CLUBはVANのCHOPでも有りました)。そして「MEN'S CLUB」特選品とした事が雑誌名になるきっかけでも有りました。

・第8集から単独の雑誌になり「男の服飾」 と「MEN'S CLUB」のダブルネームとなりました。

・第16集より雑誌名が「MEN'S CLUB」となり「男の服飾」はサブタイトルになりました。


そして国際版の時代です。
34(1963年12月)vol35(1964年3月)「MEN'S CLUB」
・「VAN」と同じキャッチフレーズの「for the young and the young-at-heart」が表紙に明記されています。

vol36(1964年5月)~・・・・「MEN'S CLUB」一番親しんだロゴです。

No360(1991年1月)~・・・「MEN'S」そして「CLUB」が右合わせの二段になりました。

No444(1998年1月)~・・・「MEN'S」のMがWの逆さ文字そして「CLUB」が左合わせの二段、「’」が丸タイプになりました。

No552(2007年1月)~・・・「MEN'S」のMが元に戻り「CLUB」が左合わせの二段、「’」の丸タイプは変わりません。

No567(2008年4月)~・・・「MEN'S CLUB」一列に戻りましたが、まったく新しいロゴになりました。


もう既に我々が憧れ、慣れ親しんだ「MEN'S CLUB」は歴史の彼方に置き去られているようです。