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1968年無名の商社伊藤商事㈱が「ZIPPO」の正規輸入販売を手がけましたが、当時日本は世界に冠たる「ライター王国」で安価で性能のいい日本製ガスライターが世界を圧巻していた事もあり、日本の市場では”時代遅れのライター”という烙印を押されてしまい市場に参入する見込みはゼロに近い状態でした。

1970年「ZIPPO」にとって救世主が登場しました、それが旧㈱ヴァンヂャケットでした。
http://www.jti.co.jp/sstyle/trivia/know/episode/2005/07/04.html
アメリカ東海岸のファションと文化をトータルに提供していたVANにとってアメリカの家庭の引き出しには必ず入っている「ZIPPO」こそアメリカを象徴するライターであり、提供するファションをコーディネートする上で大きな可能性を秘めていると確信し、テスト販売の後、「Kent」ブランドで「スターリングシルバー#15」モデル200個を発売、この企画は見事に当たり完売となりました。

その後も年二回のペースの企画も常に成功を収めた事で、VAN以外での販路も相乗効果で拡大し市場に受け入れられたのでした。

当初の「ZIPPO」のステッカーもVAN主導で作成されたようです。1970年~1975年のVANのステッカーのお決まり、剥離紙裏面のサックスブルーに透かし文字が見受けられます。