俺、祠堂真央(シドウ マオ)には
好きな人が居る。・・・絶賛片思い中だ。
俺が高2で相手が大学1年・・・くらい。
友達とよく行く店の常連・・・らしい。
詳しいことはよく分からない。
片思いして、まだ1ヶ月。
告白なんてものは考えてない。
噂だと、付き合ってる人が居るとか・・・。
そんな俺は、今日、その店に居る。
一緒に居るのは友達3人。
同じ学校の武田、伊藤、松原。
武:なぁ、祠堂の好きな人って誰?
伊:この店の常連サンなんでしょ?
松:早く告白しちゃえよ
真:お前らなぁ、他人事だと思って簡単に言うなよ!
武&松:だって他人事だし~
伊:今日はまだ来てないみたいだね
それから1時間後。
その人は、現れた。
隣に女性を連れて・・・。
その人はいつもの席、カウンターに座った。
俺たちの席からは離れているけど、
ギリギリ会話くらいは聞こえる。
武田と松原はニヤニヤしている。
そう言えば、女性の方、何処かで見たような・・・?
マ:はい、ファン君はいつもの珈琲ね
?:私も、彼と同じ物を
マ:畏まりました
?:で、さっきの続きだけど・・・
ファ:・・・付き合う方が良いんじゃないか?
?:やっぱりそう思う?
ファ:付き合うきだろう
?:・・・そうね。付き合いたいものね。OK、告白するわ
ファ:頑張れ。・・・俺も頑張るよ
?:ファンの好きな子はどんな子なの?
ファ:可愛い子だよ。・・・年下なんだ
?:え? じゃあ、中学生なの?
ファ:・・・いや、高1だと思う
?:あぁ、それで年下ね。ビックリさせないでよ!
マ:はい、珈琲お待たせしました
?:ありがとう
ギリギリ聞こえた会話。
どうやら連れの女性は
あの人の彼女じゃ無いみたいだ。
でも、あの人には好きな人が居る。
松:・・・ねぇ、あの人って大学生じゃないんじゃない?
真:・・・え?
松:年下の子に恋してるって言って、隣の女性が中学生?って驚いたって事は、あの人は高校生なんじゃない?
武:高3くらいか?
伊:諦めんの?
真:片思いしてるだけなら迷惑かけてない
松:告白しないんだ
真:出来るワケ無いだろ!
武:お前だって十分、可愛いぜ?
松:毎日学校の下駄箱からラブレターわんさかじゃん
伊:まぁ、男子校・・・だけどね(笑)
真:うるせーよ・・・
そして俺は、彼を見ながら炭酸系の飲み物を一気飲みした。
それより、マスターが言ってた彼の名前。
『ファン』って言うのかな?