とある居酒屋の個室でのちょっとした事件の後の話である(笑)
あの後、その場の空気が微妙なものになり、
紳一郎先生が来る前にお開きになってしまい、
俺は真澄チャンと家に帰りました。
真澄チャンの家は俺達とは逆方向で、
俺と明仁の家は近いところにあります。
俺は一旦、家に帰り、また家を出ました。
明仁に真澄チャンに渡したお返しの事を聞こうと思ったからです。
ですが、俺は見てしまったのです。
明仁の家から、大学生くらいの男が出て来るのを…。
以前、隆擁の1年担当の先生が、
イベント巡回中に明仁に似た大学生を見た、
と言っていたのを思い出しました。
似てる人なんて世の中に居ます。
他人の空似だろうと、特に本人には確認していません。
その大学生の男は家の鍵を締め、
バタバタと走って行きました。
追い駆けても良かったのですが、
きっと何処かでまかれるだろうと思い、諦めました。
真:で、結局私のところに来たの?
雅:…ゴメン![]()
真:別に良いけど。お茶、飲む?
雅:…うん
真:で、話って何?(お茶の準備しながら)
雅:前にさ、1年B組担任の水川先生がさ、言ってたじゃん。明仁に似た人の話…
真:巡回中の大学生の話?
雅:そう、ソレ
真:それがどうしたの?(テーブルにお茶を置く)
雅:俺さ、家に帰った後にね、お返しの意味を聞こうとしてね、明仁の家に向かったんだ
真:…うん
雅:でさ、見ちゃったんだよね。明仁の家から大学生くらいの男が出て来るのをさ
真:顔、見たの?
雅:物陰から見たから分かんないよ。…暗かったし(お茶啜る)
真:明仁に電話してみる?
雅:電話して何て聞くの?
真:今、何処に居るって聞くじゃない
雅:家に居るって言われると思うけど…
真澄チャンはその時はその時よと電話を掛けた。
スピーカーにしたから電話の向こうの音は聞こえるようになっている。
?:はい、もしもし?
真:…明仁?
?:…違いますが…
真:……(アレ?この声って…)
?:人の携帯に勝手に出ちゃダメでしょ?
真&雅:(若い男の声?)
?:誰から電話?…もしもし?誰?
真:…そ、そちら、熊井明仁の携帯でしょうか?
?:……違います。俺はそんな名前じゃありません
真:…失礼しました<m(__)m>
真澄チャンが電話を切る。
明仁に電話を掛けたはずなのに、
出たのはどちらも若い男だった。
まぁ、俺達も若い事は若いが、
10代後半か、20代前半くらいの感じの…。
真澄チャンがもう一度明仁の携帯に掛けると、
留守番サービスに繋がったらしい。
結局、電話に出た男2人は誰だったのだろう?
後日、俺は学校で明仁に昨日(3月15日)何処に居たのか尋ねた。
が、“一度家に帰って、友人の家に行っていた”と交わされた。
明仁に似た大学生。
彼は一体誰なのか…。
まさか、28歳の明仁が21.2歳に縮んだ?
そんな訳ナイ!
真澄チャンも特に明仁に聞かないし…。
…ハァ( -。 -)=3 気になるなぁ…。