人口6600人の過疎の町で

 目の前にDSが2店舗あるのに

「地域に愛される一番店」を元気に経営している

「4方よし」商人のカトちゃん@ぎふです。

 

わはは!30代の頃はいい男だったのう!

 

橋のたもとのオートキャンプ場のバス停で

ひとり佇む日本人の兄ちゃん・・・

足元には大量の荷物。

 

なぜこんなに荷物を持っていたかって?

 

格安大韓航空機は、当時人気がなく

乗客が少ないので

荷物の重量なんてチェックしなかったのだよ。

 

そこで、組み立て式カヤック(カヌーとちょっと違う)に

テントとキャンプ道具一式に

30冊の文庫本・・・などなど。

 

 

しゃーない!ひとつづつ運ぶかなぁ

と決意を固めていると

 

小型トラックが横付けされ

体格のいいお姉さんが現れたのである。

そして「荷物を積め」と言うのだ!

 

驚いていると、ささと積み込み始めるではないか?

もしかしたら・・・・

 

慌てて手伝い荷台に乗車!!

 

助かったよ〜!

 

荷物を下ろすと助手席から

紙袋を取り出し?

 

朝飯はまだだろう?と渡してくれたのだ。

 

中には今朝焼いたバンが・・・・(涙

 

ありがとう!と言いながら涙ぐんでいると

 

「ユーコン川を下るんだろう。いい旅を!」

と言い残して去っていったのであった。

 

荒野に住むカナダ人はカッコいい!

 

実はこの旅のスタートからここまで

何人ものカナダ人に助けてもらったのだ。

 

当時はネットもなく

「地球の歩き方」と言う旅本のみが情報で

現地のYMCなどで情報収集するしかなかったのだ。

 

今回は直接スタート地点に現地入りしたので

行き当たりばったりだったから

本当に助かった。

 

カナダは、若い旅人に優しいお国でした。

 

さて、話が横道にそれたが、そうして始まった旅が

終わろうとしていたのだ。

 

その時声をかけてきたフィッシングガイドに

荷物になるので、キャンプ道具や釣竿をプレゼントした。

すると彼が、フォトユーコンからフェアバンクスまでの

小型飛行機のチケットをお返しにくれたのだ。

 

そうして翌日彼に荷物と自分を飛行場まで

運んでもらい小型機に搭乗した。

 

小型飛行機の乗客は自分だけ・・

あとは大量の荷物。

 

あ〜これで日本に帰るんだ。

また、日本で生活するんだ。

 

仕事どうしよう?

 

32歳独身・・無職・・・一文無し・・・・・彼女なし!

 

その時、アラスカの大地に夕日が差し込んだ。

 

パイロットは、オートパイロットにしたのか

うたた寝中。

 

そんな上下にふわふわと飛んでいる飛行機の中で

 

 

今度ユーコンに来るときは・・・・・

 

 

子供と来たいなぁ〜

 

彼女もいない無職の文無し男なのに

 

そんな気持ちになって

 

これで、日本に帰っても頑張れると思ったのである。

 

次回は・・・

 

一文無しで着いたバンクーバーの空港での

究極の選択について書く予定だよ。