両親は喧嘩が多かった


短気な父が
すぐカッとなり
母に大声で暴言を吐いたり、
物を投げつけたり、
手を上げたり・・


母は母で
負けん気だけは強いので、
ムキになって言い返すが、
何しろ言葉がはっきりと出てこず
それが更に
父の怒りに
油を注いでいたのかもしれない




時にビール瓶などを持ち出し、
怒鳴り散らす父は
怒りに支配され、
我を忘れ、
何をするかわからない、



喧嘩がヒートアップしてくると

今度こそ
母が殺されるかもしれない


とハラハラした




子どもの頃から
夫婦喧嘩が始まれば
私や弟が止めに入るか、
母が私に助けを求めてくることが多かった




母は、
夫婦喧嘩に
子どもを巻き込むことに
抵抗がないのか?


極端な慈悲深さを
持ち合わせつつも、
イメージ力が欠けていると
感じざる得ない言動たち


愛情と依存



母には自覚も
悪気も一切ないように見えた



でもその裏で
私はそんなことを感じ、考え
苛立つことが増えていった



気づけば、


母のようにはなりたくない


そう思うようになっていた