『紅の流血戦姫【クリムゾン・ブラッディ・ヴァルキュリア】』 -8ページ目

『紅の流血戦姫【クリムゾン・ブラッディ・ヴァルキュリア】』

~風の様に気侭なルシファーの気まぐれ不定期更新ブログ~

夢幻に漂う星は今

アナタを探してさまよい始める

たとえアナタが見つからなくとも

その星は漂い続ける

泥にまみれた地星になっても

砕け壊れて塵になっても

その星はアナタを探し続ける

その星に理由を問うたなら

きっと必ずこう言うだろう

-アナタの存在に恋をした-
-跪かせて頂きたい、華よ-

叶わない願いであっても
星は絶対に諦めないだろう

なぜなら華に跪く事が
今の星の存在理由だから

遙か久遠の彼方まで
星は永劫さまよい続ける

華に跪く日を信じて………

たとえその日が来なくとも
星に絶望の色はないだろう

それが運命と悟るが故に………

            ~Fin~
イカレタ汽車は街を駆ける

線路は走らず街道を

自動車自転車人間轢殺
愛も絆も引き裂き壊す

総てを置き去りにして駆ける

狂った人形虚空を翔る

空気を足場に跳び廻る

飛行機鳥類轢殺圧殺
全てを皆殺して翔る

殺されたモノに価値は無い
彼等は元々殺されるサダメ

故にその縁無視など出来ず
合縁奇縁殺戮虐殺

死したモノは生まれ変わる
殺されるサダメを宿したままに

全ては1つの環の如く
死したモノは一周して戻る

全ては永劫回帰の環の元に
死んで生き返り同じ路を往く

殺戮者は殺戮の路しか歩まず
死者は殺される路しか歩めない

これを喜劇と言わずに何と言う
毎回毎回同じ演劇を繰り返し
役者は必ず変わらない
変わらないというより変われない

ああ愛おしい喜劇
終演は何時来るのだろう
しかしこの喜劇は終わらない

全ては永劫回帰の法則の元に………

            ~Fin~
世界は広く、そして狭い

そして移ろいやすく虚ろである

刹那の瞬間にもどこかで人が死に逝く

また、命の産声をあげるモノもいる

相反すべき現象が同時に起こる

故に虚ろである………

虚ろなる世界の裏側は

人という矮小な存在には

理解不能な現象の宝庫

螺旋を描きながら………

垂直に建つ柱があるかもしれない

自らの意志で咎人を裁き斬る

断頭台があるかもしれない

触れただけで欠けゆく

宝石があるかもしれない

人は理解可能な現象のみを受け入れ

理解不能な現象は意識の外に出す

そうやって理性を保ってきた

その法則を外したらどうなるか?

答えは自明である

人は狂人と化し理性を失う

だって理解不能なんだもの

狂って理性を失わないと

受け入れられるはずがない

皆様方も世界の裏側にはご注意を

世界の裏側は常に残酷である

            ~Fin~