12日、JR北海道は同社の中島尚俊社長(64)が


同日朝から行方不明となっていると発表した。


 北海道警によると、家族が同日朝、札幌東署に捜索願を出し、


札幌市内の自宅には家族や会社関係者らに宛てた


遺書とみられる書き置きが複数残されていたという。


 同社は今年5月に占冠(しむかっぷ)村のJR石勝線トンネル内で


特急の脱線炎上事故を起こし、避難誘導の遅れが問題化している。


6月18日に国土交通省から事業改善命令・指示を受け、


9月16日に中島社長自身が同省へ改善策を報告する予定で、


自ら文言に手を入れていたとのこと。


12日は最終確認の作業をすることにしていたという。


 道警によると、書き置きには同事故以降の一連の不祥事で心労がたまり、


自殺をほのめかす内容が書かれていたという。


 中島社長の自家用車は、自宅から北に約20キロ離れた


石狩市内の海岸付近で見つかり、車内には財布が残されていたようだ。


同社は同日夜の記者会見で、自宅に書き置きがあったことを明らかにした上で、


「(中身は)答えを控えたい」とした。