プロ野球・北海道日本ハムファイターズの斎藤佑樹投手(23)と
東北楽天ゴールデンイーグルスの田中将大投手(22)が、
プロのマウンドで初めて激突。試合は息詰まる投手戦となった。
ファンが待ち望んでいた対戦が、やっと実現した。
2006年の高校野球決勝、再試合まで持ち込まれた両雄の投げ合いは、
日本中の目をくぎづけにした。
あれから5年。
先にマウンドにたったのは、プロでは先輩となる田中投手。
この5年で楽天のエースにまで成長した田中投手は、それにふさわしい投球を見せた。
味方のファインプレーもあり、田中投手は日本ハム打線を無得点に抑ていった。
対する斎藤投手は6回、2アウトランナー2塁で、
6番のルイス・ガルシア選手(32)にセンターへヒットを打たれた。
斎藤投手は、続く中村真人選手(29)にも、あと少しで
ホームランというレフトフェンス直撃の3ベースヒットを浴びた。
この回だけで3失点と、リードを広げられた。
対照的に、終盤に入るとさらに勢いを増す田中投手のピッチング。
パ・リーグトップの防御率を誇るエースは、日本ハム打線を完璧に抑えた。
完封を逃したものの、完投で15勝目。
試合は4 - 1で楽天の勝利。
5年ぶりのライバル対決は、先にプロの道を選んだ田中投手に軍配が上がった。
田中投手は「この投げ合いというのは、
プロに入ってから注目され続けてきて、きょう(10日)実現して、
これだけたくさんの方々に見に来ていただいて、本当に幸せです」とコメントを残した。
