8月5日ソニーの次世代型携帯ゲーム機「プレイステーション ヴィータ(Vita)」の


価格は「とても高い」――。


東京都在住の会社員、はヴィータを発売日当日に買うつもりはないという。


任天堂が発売からわずか半年弱で携帯ゲーム機「ニンテンドー3DS」を値下げしたため、


しばらく様子を見るつもりのようだ。


  年末に国内発売する予定のヴィータの価格は無線LAN(域内通信網)の


WiFi回線モデルが2万4980円、第3世代(3G)回線も利用できるモデルで2万9980円。


一方、任天堂は3DSの希望価格を8月11日から1万円下げて1万5000円にした。


最大2倍の価格差がある。


  前出の会社員は「ニンテンドーDS」と


「プレイステーション・ポータブル(PSP)」をすでに保有。


この2機種で「ほとんどのゲームを楽しめる」ため、値段の高さに加え、


これといって新機種を買う理由もないと話す。


2台目や3台目として買い足す人にとっては、特にヴィータの価格を高く感じるようだ。


  エース経済研究所の安田秀樹アナリストは「3DS値下げの後だけに、


ゲーマーのヴィータに対する値下げ期待は高まっている」と指摘。


ただ値下げするとなると、「今の価格でも逆ザヤ状態であり、


赤字が増えて自分の首を絞めることになる」と述べ、「値下げもなかなか難しく、


ヴィータは失敗する可能性がある」との見方をしている。