22日、ノルウェーの首都オスロとその北西にあるウトヤ島で起きた連続テロ事件で、
同国警察はウトヤ島で銃を乱射した32歳のノルウェー人男性を逮捕、
男が両方の事件を起こしたとみて捜査している。
両事件の死者数は90人を超えた。
現地の報道などによると、男は極右とつながりがあり、
数日前にインターネットで犯行をほのめかすような書き込みをしていた。
中心部の官庁街で爆発があり、少なくとも7人が死亡。
首相官邸が入るビルや石油・エネルギー省の建物が大きな被害を受けた。
その1~2時間後、ウトヤ島で開かれた与党労働党の青年部集会で、
警察官を装った男が無差別に銃を乱射し、少年少女ら少なくとも84人が死亡した。
現時点で日本人被害者は確認されていないようだ。
首相は23日の記者会見で「わが国にとって悪夢であり悲劇。
これほどの被害は第2次世界大戦以来だ」と語り、事件の背後関係について
「(断定するのは)時期尚早だ」と述べるにとどまった。
乱射現場で逮捕されたアンネシュ・ブレイビク容疑者は数日前、
ネット上で金髪白人の自らの顔写真とともに
「信念をもった1人の人間は利益しか考えない10万人の力に等しい」と発信しており、
犯行予告だったとの見方が強い。
現地からの報道では、警察幹部は同容疑者が爆弾テロの前にオスロ中心部で目撃されたと話す。
