20日、大相撲の東大関魁皇(38)=本名古賀博之、福岡県出身、


友綱部屋=が名古屋市内のホテルで現役引退の記者会見を行った。


 魁皇は晴れやかな表情を浮かべ、笑顔で質問に答えた。


 今の心境は。との質問に「あまり実感がないというか、


不思議な感じ」と答え、いつ決断したのかの問いに、


 「きのう(10日目)の取組の前に師匠と相談して、


次の相撲で負けるようなことがあれば、と話した。


自分の中でもここが最後の引き際で、次の場所はないと思った」。


 過去にも引退を考えたことは。との質問に


 「何度かあった。それでも何とか相撲を取りたいという気持ちが強かった。


もう後がないと思った時は、思ったような相撲が取れた」


 と答え、最後に今後やりたいことについて聞かれると。


 「15歳でこの世界に入っているので、靴を履く習慣もない。


普通の格好をすることもなかった。いろんなことを教えてもらわないといけない」と笑顔で語った。