10年9月に岡谷市の自宅で無職の浜康雄さん(当時67歳)が
殺害され、キャッシュカードなどが奪われた事件で、
強盗殺人などの罪に問われた同市、建築板金業、長屋弘被告(59)の裁判員裁判は11日、
長野地裁松本支部で判決公判があり、二宮信吾裁判長は求刑通り無期懲役を言い渡した。
弁護側は判決を不服として即日控訴したようだ。
判決によると、長屋被告は10年9月19日朝、同市加茂町の浜さん宅に
無施錠の玄関から侵入。
寝ていた浜さんの首をネクタイで絞殺し、キャッシュカード1枚と現金約2万円を奪った。
カードを使い同日午前、塩尻市内のATMで現金計50万円を引き出したという。
弁護側は「強盗目的はなく、殺人と窃盗で懲役17年が相当」と主張したが、
二宮裁判長は「事件当日が借金の返済期限だったことや殺害直後にカードなどを奪い、
すぐに使い切っていることなどから強盗目的はあった」と認定した。
動機については「恨みの内容自体や、なぜこの時間に殺害したかなど疑問がある」とした。
