5日、菅直人首相は被災地での放言により辞任した


松本龍復興対策担当相の後釜に、平野達男復興担当副大臣兼内閣府副大臣(57)


=参院岩手選挙区=を昇格させることを決めた。


平野氏は防災担当相も兼務し、同日中に皇居での認証式を経て正式に就任予定。


首相は最重要課題に掲げる東日本大震災対応の継続性を重視し、


早期の事態収拾と態勢立て直しを図る考のようだ。


 ただ新設した復興相の辞任という目玉人事でのつまずきにより、


首相の政権運営が一層難しくなるのは明確。


民主党執行部も首相の任命責任を厳しく指摘していて、


早期退陣圧力が党内外から強まるものと見ている。


 5日午後の記者会見で、枝野幸男官房長官は平野氏の起用理由について


「震災後、被災者生活支援の中心を担ってきた。


実務面に影響を及ぼすことなく復興を進められるという継続性からお願いした」と説明。


平野氏の後任副大臣には、民主党の山口壮政調筆頭副会長(56)を充てるという。