「家を失った被災者の気持ちも知らないで」「大臣とは、そんなに偉いのか」。


4日、宮城、岩手両県知事に対する松本龍復興担当相の態度や発言を巡り、


両県内では一斉に反発する声が上がった。


両県庁にも苦情電話やメールが殺到し、松本氏は復興担当相就任後初の両県訪問で、


いきなり被災者の感情を逆なでした形になった。


 3日に県庁を訪れた松本氏は4階の応接室に案内された。


村井嘉浩知事がいないことに不満そうな態度を示し「(自分なら)立ってお迎えするよ」と


同行した職員にささやいたという。


数分後、村井知事が「どうも」と笑顔で入室し握手を求めようとすると、


松本氏は不機嫌な表情を浮かべ「握手は終わってから」と拒否。


県の要望書などを受け取ると「もう全部知ってるから。


あなたより(復興)構想会議に出たから」と述べたという。


県によると、4日朝から松本氏の発言への苦情が殺到し、


午後4時までに県庁への電話は175件、メールは57件にも上った。