22日は全国各地で気温が上昇し、群馬県などでことし初めて


35度以上の猛暑日となった。


一方、先月30日から今月19日までに熱中症で病院に運ばれた人は、


全国で685人に上っている。


熱中症に詳しい昭和大学救急医学講座の三宅康史准教授は


「梅雨明けして最初の暑い日は患者が多いが、きょうは梅雨の中休みで、


まさにそれに近い状況だった。


きょう一気に暑くなったため、涼しかったきのうまでと同じように過ごしていて


熱中症になった人が多いと考えられる」と指摘している。


このため、「熱中症になりやすい高齢者や持病のある人、


それに外での仕事が多い人やスポーツをする人は、


天気予報で翌日の気温を十分チェックして、エアコンのスイッチを入れたり、


こまめに水分をとったりして、予防に努めてほしい」と呼びかけている。


そして「頭痛や吐き気、ぼーっとするなどの症状があれば、


熱中症の疑いがあるので、近くにいる人は、安静にして涼しい場所に移す、


衣服を緩める、額や首の後ろ、脇の下に保冷剤を当てるなどの


応急処置を行うことが重要だ」ということだ。


また、ことしは電力不足に伴う節電の呼びかけが徹底されていることから、


「公共交通機関や公共施設、それに飲食店や会社など、どこもエアコンの


設定温度が高くて、体を冷やす逃げ場がない為、


働き盛りの人たちがじわじわと熱中症になることも懸念されるようだ。


冷たい水を持ち歩いて自己防衛してほしい。


また、高齢者の人たちは、エアコンを控えて節電しようとせず、


必要なときは十分に使ってほしい」と話している。