太平洋戦争で激戦地だった硫黄島で今年秋から、
レーダーを使用しての遺骨の探査が始まるようだ。
これまで本格的な調査がされていなかった滑走路の下を調べるという。
多くの遺骨が確認されれば、終戦直後から使ってきた滑走路をはがして、
収集することも検討するのだという。
硫黄島での旧日本軍の戦死者は約2万2千人とされていて、
これまでに収集された遺骨は約9300人分。
政府は毎年、調査団を派遣してきたが、
1992年以降は数十人分しか見つからない年が続いていたようだ。
昨年8月、首相官邸や厚生労働省、防衛省などがつくった特命チームが、
米国立公文書館に所蔵されていた米軍作成の硫黄島の地図を発見。
2カ所に「敵の墓地」と書き込まれているのを見つけた。
集団埋葬地が特定できたことで、昨年度は822人分の遺骨を収集したという。
このうち1カ所は滑走路のすぐ近くで、これまで本格的な調査がされていない場所だ。
