陸上・日本選手権第2日(11日、埼玉県・熊谷スポーツ文化公園陸上競技場)
最終6投目でこの日最高の77メートル01を出した室伏は、
軽く手を振って観客の声援に応えた。
男子ハンマー投げの連覇を17に伸ばした36歳の鉄人は
「最後の投てきで何となく自分の形になった」と苦笑いで語った。
1投目から本調子にはほど遠い内容だった。
80メートルには届かず「まだ脚を使えていない状態」と本人も認めている。
それでも国内で別格の強さは変わらない。
父重信氏の10連覇もはるかに超える連続優勝記録に
「終わってみれば17、という数字はすごいの一言。
初優勝した当時はここまで続くと思わなかった」と話した。
昨年から米国在住の理学療法士と本格的にコンビを組み、
けがをしない体づくりに励んでいるという。
既に世界選手権のA標準を突破しており、代表の座を手中にしている。
「出るからにはメダル圏内には絡みたい」と意気込んでコメントを残した。
