6日、NTTドコモは関東甲信越の10都県で契約した携帯電話の一部で、


音声通話やメールがつながりにくくなる通信障害が発生したと発表。


関東甲信越地方の店舗で契約した約172万件分の携帯端末で障害が起きており、


対象の携帯は全国でつながりにくくなっている。


障害は6日夜時点でも解消されていないという。


接続時に加入者情報を照会する設備の故障が原因のようだ。


 携帯電話各社は発信の際に料金支払い状況など利用者情報を瞬時に確認する仕組みを採用している。


設備は携帯電話番号ごとに割り振られており、NTTドコモでは故障した設備に


接続している利用者のみ172万回線で不通が起きたもよう。


一部はドコモで契約した電話番号を継続してKDDIやソフトバンクモバイルなど


他社の回線に乗り換えた利用者も含む。


 詳細な原因は調査中だが、設備やシステムの更新に伴い不具合が


起きた公算が大きいと考えられる。


通信設備はインターネットには接続していないため侵入の余地がなく、


ドコモでは「外部からの攻撃ではない」とみている。

ドコモで4月にも一部の携帯電話端末で通信ができなくなる障害が発生した。


 最近では携帯電話インフラだけでなく、スマートフォン(高機能携帯電話)の


普及で端末そのものの不具合で通信ができなくなる事例も増えている。


今後バックアップ設備の確保など再発防止の取り組みが必要となりそうだ。


 ドコモの契約約款では、通信障害は24時間以上に及んだ場合のみ


料金が返還されるように定められているという。