2日、芝1600メートルの追い切りが行われた。
昨年11着の屈辱を晴らしに来日した香港のビューティーフラッシュは、
東京競馬場でゲートから3ハロン時計を出し、態勢を整えた。
1年前とは違ってG1馬の看板を背負い、侮れない。
日本でG1・2勝の実績を誇るクルーズ師が、
2年連続参戦となるビューティーフラッシュの追い切りで仕掛けてきた。
昨年は芝でのソフトな単走追いだったが、今年は芝1600メートル地点の
ゲートからスタートダッシュを決めるという内容に一変させたという。
落ち着いた様子でゲートに入り、前が開くや機敏に飛び出した。
最初の2ハロンのラップは12秒0-11秒1。540キロ台の巨体をグッと沈めて
一気にスピードに乗ったが、脚を見せたのはそこまで。3角手前でペースを落とすと、
後はゴールまでキャンターで流した。
もともと昨年はレース前に「年齢を重ねるごとに強くなる馬。
今年の結果次第では、来年が楽しみ」と、いかにも試走含みのコメントをしていた。
予言通りなら、今年こそが本領発揮の時。
「他にスピードのある馬がいそうだが、しっかりマークする形で流れに乗りたい」。
昨年は失速した東京の直線だが、
今年は好位から抜け出すシーンしかイメージしていないように見えた。
