焼き肉チェーン店「牛角」の富山県高岡市の店にて、先月、
焼き肉やサラダを食べた学生グループ20人が食中毒の症状を訴えた。
富山県によると、15人から病原性大腸菌O‐157が検出されたが、いずれも症状は軽いという。
富山県によると、先月6日、焼き肉チェーン店「牛角高岡店」で食事をした
富山高等専門学校の学生らのグループ36人のうち、20人が
腹痛や下痢などの食中毒の症状を訴え、このうち15人から
病原性大腸菌O‐157が検出されたが、いずれも症状は軽く、
全員が回復に向かっているという。
富山県は、店での食事が原因の集団食中毒と断定し、牛角高岡店を
2日から3日間の営業停止とした。
この店では、別の焼き肉チェーン店「焼肉酒家えびす」で起きた
4人が死亡した集団食中毒を受けて、4月30日からユッケなどの生の肉は提供しておらず、
学生たちが注文したのはカルビやハラミなどの焼き肉やサラダだったという。
牛角を全国展開する東京・港区の「レインズインターナショナル」は
「多くの食中毒患者が出てしまい心からおわび申し上げます。
行政からの指導事項を徹底するよう各店舗に改めて伝え、同じことが起きないよう対策を進めたい」と語った。
会社側は、食中毒の原因は「豪州産牛ハラミスライス」の
可能性が高いとみていて、委託先の加工工場からの出荷を停止するとともに、
工場や店の衛生管理の態勢を強化しているもよう。
