31日に兵庫県宝塚市の宝塚ホテルで始まった羽生善治名人(40)と


挑戦者・森内俊之九段(40)の第69期名人戦七番勝負第5局は、


午後6時半、森内が45手目を封じて1日目を終えた。


持ち時間各9時間のうち消費時間は森内4時間13分、羽生3時間52分。


 4期ぶりの返り咲きを目指す森内が3勝1敗とリードして迎えた第5局は、


今期2度目の横歩取りの戦型になった。


 途中までは前期七番勝負第3局の羽生(後手番)と三浦弘行八段(37)と同様に進んだが、


森内が手を変えてきた。


 午前中に36手進み、37手目から午後の進行。両者とも長考が多くなった。


羽生は銀を進めて3五の歩を狙う。中盤の勝負どころを迎えた。


 解説の久保利明王将は「押さえ込まれた方が劣勢になる展開です。


森内九段は歩得していますが、押さえ込まれないようにしたい。


羽生名人は押さえ込みの姿勢を見せながら歩損を回復したいところです」と語った。


2日目の6月1日は午前9時に対局を再開する予定だ。