23日、タイ国家経済社会開発委員会(NESDB)は1~3月期の


実質国内総生産(GDP)伸び率(季節調整済み)が前期比2%増だったと発表した。


年率換算では8%程度の高成長だったようだ。


輸出がけん引役となったうえ、個人消費も堅調に推移した。


 四半期での前期比プラスは2期連続の伸び。


東日本大震災による部品調達難や日本の景気減速の影響について、


NESDBのアーコム長官は「自動車、電機などで4~6月期に顕在化する」と述べた。


2011年通年のGDP成長予測は従来の3.5~4.5%に据え置いた。


 1~3月期はけん引役の輸出が前年同期比で27%増。


主力の自動車関連が23%、家電製品が27%、農産品は51%それぞれ増えた。


一方、内需では個人消費が3.4%増。天然ゴムやキャッサバなど農産品の価格高を背景に、


地方農家の現金収入が増え、失業率も0.8%にとどまったことなどが主な要因だ。


GDPの6%前後を占める観光産業も外国人観光客が15%増の533万人と好調だったようだ。