森永製菓が10日発表した2011年3月期決算は、


売上高が前期比2.2%減の1573億円、最終利益は29.4%減の24億円で減収減益だった。


会社の売却や東日本大震災の影響で収益を減らしたようだ。


 売上高の減少は、昨年11月に事業譲渡した100%子会社の売り上げ分が


計上されなくなったことが主な要因。


この影響を除いた実質的な売上高は0.7%減にとどまるとしている。


震災による工場の損壊などで10億円の特別損失を計上した。


 12年3月期の見通しについては「東日本大震災の影響が大きく、


先行き不透明で予想が立たない」として発表を見送ったという。


 一方、さまざまな原材料価格が上昇し、


小麦粉価格についても製粉各社が6月から引き上げるが、


同社は「価格を上げることは考えていない」と強調し、当面は商品価格に転嫁しない考えを強調したという。