天皇皇后両陛下は、東日本大震災で大きな被害を受けた福島県を訪れている。


福島市の避難所に足を運び、原発事故などの影響で


避難生活を続ける人たちを励まされた。


自衛隊機で福島県入りした両陛下は、11日午前、


佐藤知事から県内の被害の状況について説明を聞いたあと、ヘリコプターで福島市に向かわれた。


午後1時すぎには、福島第一原発の事故で「警戒区域」や「


計画的避難区域」などに指定されている南相馬市や葛尾村の住民など、


600人余りが避難している体育館に到着された。


このうち、メインアリーナで生活する300人近くの避難場所では、


両陛下は床にひざをついて、避難している人たちに話しかけられた。


天皇陛下は、原発事故のため避難している女性から、


「私には2歳の子どもがいます」と伝えられると、「こうした事故があると、


子どもがいると大変ですね」と話しかけ、長引く避難生活を心配されていた。


また、皇后さまは、避難している人と握手を交わしながら「大変ですね。


頑張ってください」などと励ましのことばをかけられた。両陛下はこのあと、


津波で大きな被害を受けた相馬市でも、避難所で暮らす人たちを励まされるという。