10日、米連邦通信委員会はテロなどの非常事態時に


米大統領や政府機関から携帯電話に警報メールが送信される


システムの概要を発表したという。


「PLAN(Personal Localized Alerting Network)」と名付けられた


全米規模での携帯メール警報システムは、テロの危機や自然災害などの緊急事態発生時に、


90文字以下のテキストメッセージによる警報が携帯電話に届くというものだ。


 緊急メッセージには、バラク・オバマ米大統領からの緊急メッセージ、


安全に関する警報、誘拐事件速報の3種類があるが、


大統領メッセージのみを受信する設定も可能だという。


サービスは全て無料だ。


 
 FCCのジュリアス・ジェナカウスキー委員長は、


9.11同時多発テロで崩壊した米ニューヨークの世界貿易センタービル跡地で


発表した声明のなかで、アラバマ州で起きた竜巻のように、


瞬時の判断が生死を分けかねない事態においてPLANは大きな効果を発揮するだろうと話した。


 緊急メッセージは対象地域ごとに送信されるようだ。


現在のところ、このシステムに対応しているのはスマートフォン・タイプの携帯電話機のみだという。


 まず、年内をめどにニューヨークでサービスを開始し、


2012年4月までには全米を対象とする計画だという。