淡路市富島、興久寺の禰宜田(ねぎた)龍真住職(47)が、


東日本大震災で避難所生活をしている被災者に使ってもらおうと、


青竹踏みを製作しているという。


今月中旬までに約600個を作り、神戸市の「被災地NGO恊働センター」を通じて


東北の避難所に届けられる予定だ。


 興久寺は阪神大震災で本堂などが全壊し、現在もプレハブ建物で生活していて、


阪神大震災時にボランティアをした禰宜田住職が東日本大震災発生1カ月後、


岩手県大槌町で避難所に足湯を届けるボランティア活動に参加したのがきっかけで、


「足湯につかった後、青竹踏みをすれば疲れも取れ、


リラックスしてもらえるのでは」と思いついた。


 今月3日、同じ宗派の青年僧や淡路北ロータリークラブの有志ら13人に協力してもらい、


山からモウソウ竹を切り出し、竹筒を長さ50センチに切断して二つ割りにしたものを


約600個作った。


節の部分をやすりで平たく削り、乾燥させた後、防虫加工し、完成品に仕上げる。


 禰宜田住職は「長い避難所生活で緊張感が続いてストレスがたまり、


運動不足になっているので、足湯につかったあとなどに青竹踏みをしてもらえば、


疲れや気分もリフレッシできるのではないか。


立ちはだかる困難も踏みつけてほしい」と語っている。