焼き肉チェーン店「焼肉酒家えびす」の集団食中毒事件で、


合同捜査本部は近く、運営会社「フーズ・フォーラス」(金沢市)に牛肉を販売した


食肉卸業者「大和屋商店」(東京都板橋区)を再度、家宅捜索するとともに、


同商店の経営者らから任意で事情聴取する方針を固めた。


富山県警などは6日にも同商店を家宅捜索し、帳簿類などを押収していたという。


 これまでの板橋区などの調査で、同商店は複数の取引先に納入する肉を


調理する際に、加工台や包丁、まな板を使い分けていなかったことが判明した。


合同捜査本部は今後、調理器具や加工場でサンプルを採取し、


腸管出血性大腸菌Oー157やOー111の汚染がなかったか調べる構えだ。


 納品された肉をめぐっては、フーズ・フォーラスが


「ユッケとしての販売を提案された」と説明する一方、


大和屋商店は「生肉は想定していなかった」と主張し、意見は食い違っている。


合同捜査本部は、双方から事情を聴き、


取引をめぐるやり取りの実態についても裏付けを進めていくつもりだ。